企画展
「表面張(彫)力」
西澤利高 松本涼 西島雄志
2021年11月3日(祝)-23日(祝)
展覧会について
ー表面張 ( 彫 ) 力ー
「彫刻」という表現にこだわり、「カタチ」を極限まで絞り込むことで、そこに「ギリギリの何か」を表現している共通点 を持つ 3 名。それはストイックに時間と労力をかけたせめぎ 合いの結果であり、そのギリギリの表面にこそ「作者の意志」 が発生している。表現方法と扱う素材は違えど、「薄い一枚 の表面」を扱うという共通項を持つ。 物質としては、儚く脆い、少しの力加減の違いで崩れ落ちる ような希薄な存在の中にこそ、計り知れない「強さ」を内包 している彫刻。その集積した全体像は何を表現しているのか。
「生」と「死」、「現実世界」と「精神世界」、「中身」と「外界」、 「存在」と「不在」、「見える」と「見えない」、「光」と「影」、 「私」と「他者」
対極にある関係は同時に存在し、その境は明快であり曖昧である。視点を変えればそれらは入れ替わりどちらにもなりうる。そこに働きかけ探り続ける行為。自ずとそぎ落とされ、洗練された残骸・痕跡。
ギリギリを問い続ける彫刻。 そんな3名が作り出す空間を体験して欲しい。 企画:西島雄志/ newroll